ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京・味の素スタジアムで準々決勝を行った。1次リーグA組を1位で突破し史上初めて決勝トーナメントに進んだ日本は、同B組を2位で通過した南アフリカと対戦し、3―26で敗れた。ベスト8で幕を閉じることになったが、桜の戦士たちは今大会、「ワンチーム」を合い言葉に日本ラグビーの歴史を塗り替え続けた。
2015年のW杯で34―32で勝利を挙げた「ブライトンの奇跡」再現を目指す日本と、W杯2度優勝というプライドに懸けてリベンジに燃える強豪南アフリカとの大一番。目標である8強進出を果たしても、満足感とは無縁の日本代表の面々は「一戦必勝」の思いを胸に決戦に挑んだ。
前半、日本はほぼ互角の戦いを演じるも、後半になると南アにボールを支配され次々と得点を奪われる。「ミスターラグビー」平尾誠二さんの3回目の命日にあたるこの日、勝利を誓ったフィフティーン。ベスト4進出はならなかったが、最後まで死力を尽くした運命の一戦を振り返る。
南アフリカのキックオフで前半開始。3分、この試合最初のスクラム。南アにじりじりと押し込まれた後、左に展開され先制トライを許す。コンバージョンキックは失敗し0―5。
9分、南アのムタワリラが危険なタックルによってイエローカードを受け10分間の退場処分を受ける。15分、数的優位に立った日本は相手陣地で連続攻撃を仕掛けるもゴール前で反則を取られ得点ならず。19分、相手スクラムでペナルティを獲得、田村が落ち着いて決めて3―5とする。
終了間際、日本は南アにモールから攻め込まれる。最後トライを奪われたかにみえたが、相手の反則により無得点。僅差の3―5で前半を終了した。
日本のキックオフで後半開始。3分、南アのペナルティゴールが決まり3―8。その後も続けてペナルティゴールを決められ23分までに3―14とリードを広げられる。
24分、南アがモールで押し込み続け、崩れたところをトライ。コンバージョンキックも決まり3―21。30分にも南アがトライを決め3―26。その後は得点動かずノーサイドとなった。
ベスト4に勝ち上がった南アフリカは準決勝でウェールズと対戦する。決勝進出を懸けた一戦は、27日午後6時に横浜市の日産スタジアムで行われる。(構成、共同通信=松森好巨)
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